ずいぶん昔に、コーチングについて学び始めたころにまとめた資料のメモです。今でも十分に使えると思います。
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コーチングとティーチング
【心の4つの窓】 ~コミュニケーションの鍵~
A・・・自分も他人も知っているので自由に行動できる領域
B・・・他人には知られているが、自分自身では気づいていない領域
C・・・自分自身は知っているが他人に知られず隠ぺい・逃避している領域
D・・・他人にも自分にも未だわからない、未知の領域
Aの開かれた窓からCの隠された窓へと拡大することは他人に対して開放的になり自分自身の隠ぺい・逃避している問題をなくす事である。それは同時に自分自身を開放してCの窓を開くことにより自分が気づいていないものを知ることができ、Bの窓が広がりより自由な行動がとりうるようになる。
コミュニケーションをはばむ12の障害
1.命令・指示: 文句を言うな やれ! 命令だ |
2.注意・脅迫: やらなかったらボーナスに響く |
3.訓戒・説教: ぶつぶつ説教する ~すべきを言う |
4.忠告・提案: ~をしたらどうかと答えを提案する |
5.講義: 長々と経験談を話す |
6.批判・非難: ~という問題がある ~についての考えが抜けている |
7.賞賛・同意: そうか、じゃあやらなくて良いよ |
8.侮辱: 人格を否定するような言動 |
9.分析・診断: 前もそうだった こういう点が良くない |
10.激励・同情: 今の気持ちから無理やり抜け出させようとする。頑張れ頑張れ! |
11.質問・尋問: 根掘り葉掘り聞く |
12.ごまかし・中止: 途中でごまかす 話のこしを折る |
現代のリーダーに必要な考え方
悪いことはそのままにして直さない。
良いところを伸ばす。
相手を大切にする答え方を心がける。
そのままを受け入れようとする姿勢をもつ。
フィードバック(feed back)
フィードバックとは他者(またはグループ)がその行動変容を起こすことを援助する方法であり、また自分自身が他者からの情報提供を得て、自らがその行動変容を起こしていくためのプロセスのこと。
1.自分の感じを他者(またはグループ)に知らせる。<自己感情の露呈>
2.自分が相手についてどのように感じているかを知らせる。<対向>
3.お互いが自分の率直な感情を出しつつ、対向しあって話し合える対話的関係になっていく。<出会い>
基本的姿勢
- 「人格攻撃」でない、相手の成長を助ける「相互援助関係」である。
- 相手に対する「配慮」「関心」であって遠慮、否定ではない。
- 「親切」「愛情」「受容」の表現である。
- タイミングよく実行する。
心の四つの窓を広げるためには、フィードバックする事。
自分の知っている事を相手に伝える事。
自分が感じた事を率直につたえる。
自分の気持ちを伝える。
承認と賞賛
承認とは「おだて」や「よいしょ」ではなく、相手のよい行動や変化を「受け入れる」ことです。相手はあるがままの自分を「受け入れ」られる事で安心して考えを話す事ができます。
これは相手の到達点を事実として伝えることで、例えば、上司が部下に対して次のように言うこと。
「目標を達成したね」
「最後までやったね」
つまり、相手の変化、成長にいち早く気づき、それを言語化して相手に伝えること。(言わなければ伝わらない)
人は認められたら裏切りたくなくなるものだし、承認されることで自信を生み出して行動につなげることができる。
これは賞賛とは違う。賞賛は「よくやった」という評価を含む。賞賛は自分の意見を含むので相手に受け取られにくい。
“おはよう“ ”ありがとう” も承認。
賞賛は、「Iメッセージ」を用いると、伝えやすい。
例 「そのことについて、私はとても嬉しい。」 相手は、とても受け取りやすい形です。
下心をもって言わない! <–下心は見透かされますよ
以上、「コーチング 心の窓とフィードバック、そして承認」でした。
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