今回は、前回説明したDFDの各要素を使っていよいよDFDを書き始めます。DFDはスタートとエンドというものがありませんので、外部要素から書き始めることになります。
外部要素から書き始めよう
DFDでは、フローチャートと違ってSTRATとENDがあるわけではありません。でも、まず一番初めに書き出すものは決まっていて、それは取引先や他の部署などの今回の分析対象の外にある外部要素です。
(1)今回の対象外となるものをすべて描き出します。これは外部要素となるものです。それは取引先だったり、外部システムだったりします。DFDを記述する用紙の外側に書くようにしましょう。
(2)そして外部要素への入出力を描きます。(これは対象外となる外部要素への最終的な入出力となります。)
この段階では完璧さを気にする必要はあまりありません。DFDはいきなり完成するものではありません。何回も何回も描き直しして仕上げていくものです。分析が進むにつれ、忘れていたデータフローが浮かび上がってくるものです。
(3)データフロー名は必ず書くようにしてください。プロセス名を入れたいかも知れませんがプロセス名は無くても大丈夫です。(後で入れられるし、変わるかもしれないので)


(4)今度はデータフローをよく見ていきます。足りないデータフローがたくさんあるはずですから、図にどんどんデータフローを足していきます。
データフローが変換されるところや複数に分岐するところにはプロセスも足していきます。
そうやってどんどん書き足していくと、データを保管する所も見えてきますのでデータストアも書き足していきます。
描き替えながらユーザとどんどん対話してください。
書籍の紹介
この記事で紹介しているDFDについては、考案者のトム・デマルコが書いた、「構造化分析とシステム仕様」という書籍の中で詳細な解説がされています。
しっかりと学習したい方は、この書籍をお読みになる事をお勧めします。
続きは以下の記事です。ぜひお読みください。
